03002 門構え

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 宍塚の集落では、大きな門構えが見られます。
 江戸時代のものを作り直している場合も、昔の面影を残しています。門構えは、長屋門、薬医門、冠木門が見られます。
 長屋門は、武家屋敷から発達したもので、江戸時代は、家格のある農家、庄屋、豪農でなければ許されなかったようです。
 医薬門も多く見られます。これは、四脚門ともいわれ、本来は、武家屋敷などで用いられたものが、扉をなくして医家で用いられたことから名付けられたそうです。代々、医者をやっていたお屋敷も医薬門のようです。
 般若寺の山門などは、門柱に貫(ぬき)がある冠木門だそうです。
 門扉、門柱はケヤキ、梁は松という場合が多いようですが、ケヤキは自分の庭で、松は宍塚の里山から切り出していたようです。
 般若寺はともかく、みなお住まいになっている民家ですので、そっと眺めてみてください。

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