目次に戻る 屋敷林とは、屋敷の周囲に設置された林のことですが、隣地との境界を画するだけでなく、防風、防火など様々な機能を持つとされます。 宍塚の自然と歴史の会では、これまで、宍塚の地元の方々から様々な話をお聞きし、「聞き書き 里山の暮らし」、「続聞き書き 里山の暮らし」としてまとめてきました。 里山の暮らしの中での、屋敷林などについても、まとめてきています。(以下、続聞き書きP218以下から) 住まいの中で 1.屋敷の境 隣家・道との間には、木を植えたり、竹で作った垣や、イキグネといわれる生け垣を設けたりした。イキグネにはシラカシのほか、柘植(つげ)、柊(ひいらぎ)なども利用した。 2.竹山 家の敷地内に、真竹の林(「竹山」や「竹藪(たけやぶ)」といった)のある家が多かった。垣や、茅ぶき屋根の建築材(ながらなど)、稲かけの足に使ったりした。篭や笊も竹山の竹を利用し、篭屋がその家の竹で篭を作った。竹を買いに来る商人もいた。 竹皮も利用され、竹皮草履を作ったり、また、竹皮を買いに商人が家々を回ることもあった。 3.屋敷の材料 檜(ひのき)・杉(すぎ)・松(まつ)などを家の材木にした。床部と土間の間にある大黒柱には欅(けやき)が使われることが多く、松は大きなものを梁に、松板は畳の下などに利用した。客間には檜が多く使われた。宍塚の山にある杉には赤と黒があり、赤は母屋の材として、黒の方は長屋の柱などに利用したという。 木を切って持ち出して製材・製板するのに多くのお金がかかるようになって、宍塚の山の木を利用して家を建てることは減っていった。 ※杉の木を伐ると、通常は赤味がかっている芯の部分が黒っぽい場合があるそうです。この黒芯の杉は、「水分の多い谷間や肥えた土地でよく見られる」という経験談も聞きますが、本当のところは良くわかっていないようです。「杉の赤芯と黒芯」) 昔は、水分を多く含む上に、見た目が悪いことから低く評価されてきたといいます。 4.庭木・庭草 鑑賞のために植えるということは少なく、何かの役に立つものを家や庭の周囲に植えるのがほとんどだった。シュロや柊、南天や煙突のそばのモチノキなどはほとんどの家にあり、その他、実のなるもの、必要なものなどをそれぞれの家で利用していた。 ①欅(けやき) 「どこの家でも欅の一、二本はあった」。家...
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